情報航海時代における勉強スタンスの自己分析について

先日このようなツイートを見かけました。

 

興味の思い向くままに教材を貪り食っていくだけで時代に遅れずにいられれば理想的です。でも、勉強に費やせる時間は有限ですし、興味がわかないけど大事な分野というのも中にはあるでしょう。*1

 

対立軸を考えてみる

そうした膨大な教材を私たちはどのように扱ったらよいのでしょうか?

 

たぶん、万人に当てはまる方法論は無いと思います。

そこで本記事では、勉強スタンスとして対立する軸について列挙してみたいと思います。

 

いま自分が取り組んでいる勉強が、それぞれの軸においてどちらに振れているかを意識することで、自分に向いた勉強スタンスが分かったり、勉強の偏りに気づけたり、といったメリットがあるかもしれません。

 

[1] 興味本位 vs 必要優先

この2つは排他的でないことも多く、人によっては「必要なことしか興味ない」というタイプの方もいるかもしれません。

 

逆に勉強のモチベーションが続かないという場合はもしかしたら「必要優先」を意識しすぎてしまってるかもしれません。その場合はとりあえず興味あることに取り組むことで勉強の習慣化が自然にできるかもしれません。

 

[2] 本業優先 vs 時流優先

本業優先は、[1] 必要性 と密接な関係がありますが例えば「1,2年後により時流に合ったA社に転職できればいいな」と考えているような場合は本業ではなく転職後のA社の業務を意識して時流優先の勉強がより重要でしょう。

 

また、勉強会に参加して発表したり友人知人を作ったりしたい場合、時流に合った知識を仕入れていたほうが話のネタを出しやすいでしょう。本業はNDAとかで縛られたりもしますし。

 

[3] 長期的 vs 短期的

これは特に自分のキャリアや生活や趣味において目線をどこに置くかというものです。中国語を使って都内でボランティアをしたいという希望があったら、中国語を勉強するのは「長期的」な目線になります。

 

私の場合は、料理が「短期的」な勉強になります。自炊のスキルを挙げることは[1](興味と必要)の軸では半々ですが、長期短期でいえば短期的です。覚えたことをすぐ試しておいしいご飯を食べたいわけですから。

 

[4] 基礎的 vs 応用的

これも[3]と似ていますが、[3] が時間軸を意識する分類なのに対して、こちらは知識の階層の上下を意識するものです。

 

土台がしっかりしてないと上に建つものが不安定になるように、知識の階層も基礎を固めることで応用面の知識にブレを抑える効果が期待できます。

 

例えば、ネットワークにおいて「OSI7階層」という基礎を知っているのと知らないのとでは、「4Gから5Gで何が違うのか」という応用を勉強する上での理解度はガラっと変わるでしょう。もちろん基礎をすっ飛ばして4G->5Gについて学ぶ程度で済ますことも一つの方法でしょう。例えばテレビ局のアナウンサーとかの職ならば、それで十分なはずですから(普通のアナウンサーはそれさえも学んでないことも多そうですしね)。

 

[5] 計画的 vs 偶発的

これは特に「次に勉強するテーマ」を決める際の傾向として表れやすい軸かなと思います。

 

大きなテーマをものにしようと最初に決めて、サブテーマにいくつかわけて順次勉強していくような場合は計画的なスタンスと言えます。そうではなく、本屋にふらっと立ち寄って目にした本から選ぶとか、SNSで入手した情報をもとに決めるとか、そういうケースは偶発的と言えるでしょう。

 

ただ、偶発的に大きなテーマを見つけ、実行プロセスとして計画的にやるとかもあるので、この軸の両極も必ずしも排他的ではありませんよね。

 

 

自己分析してみる

私の場合を省みると、[1] 興味6割、必要4割、[2] 本業と時流は半々、[3] 長期3割 短期7割、[4] 基礎4割、応用6割、[5] 計画1割、偶発9割、といった傾向があることが分かりました。

 

偶発性がちょっと強すぎるように思うので、計画的に学ぶテーマを一つ取り入れてみようかな、と思いました。

 

本記事のようなことを考えたことで自分のスタンスが前よりちょっと見えやすくなったかも?

 

というわけで、ではまた!

 

*1:例えば今の自分にとって「興味がわかないけど大事な分野」とは「ブロックチェーン、NFT、メタバース、Web3」です。