金髪の少女の素朴な質問

半年くらい前の話題のようですが、面白かったのでシェア。

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素朴な質問が賞賛を浴びた

この若い金髪の女の子はTikTok上でメイクアップをしながら哲学的な質問を動画の視聴者にぶつけます。

 

後のメディア取材か何かでこの女の子が語ったとされる部分を意訳してみます。

 

「ちょうど出かける前にメイクしてたときで、みんなにちょっと言いたいことがあって。それは、『数学が存在する』のが私には考えられない、ってことについてだったの。」

 

「もちろん、数学はみんなが学校で習うものだし(人類にとって)数学というものが確かにあるってことは認めているわ。でも不思議なのよね。数学って誰が思いついたのかしら? そうね、私も(みんなも)知ってる人だと、ピタゴラスって人かしら。」

 

「でもじゃあ、彼はどうやって最初にそれを思いついたの? 彼が生きていたのは、、ええと、何時代かしら、よく知らないけど、つまりそれって、いまみたいにテクノロジーとか物事が進んでなくて、水道の蛇口も無いような時代のはずよ。そんな時代に彼はy=mx+bについて悩んでたのよ!?」

 

この発言がプロの数学者や物理学者の間でも少し話題になり、ツイッター上でその女の子の言動はけっこう賞賛を浴びたそうです。

 

この女の子の発言のイケてるところは、数学を「思いつく」もの、つまり発明のように捉えているところだと思います。

 

自分が古代ギリシアに生まれた市民だったら、ものを買うときお金のやり取りや物々交換の計算で足し算引き算は使っただろうし、農作物の収穫とかで掛け算や割り算も使っただろうと思います。

 

でも、方程式を使って「知らないことを逆算」したり、直角三角形の斜辺を「測らずにロジックだけで」導いたり、っていうのは日常とはかけ離れたかなり人工的で高度でバーチャルなテクノロジーのように感じたんじゃないかと思います。

 

数学って入手した情報だけからロジックだけで新情報を得る、という本当にコンセプトも凄いし方法論もすごいぶっ飛んだテクノロジーだよなぁ…と改めて思いますね。