先日、このようなツイートを見かけました。
お恥ずかしながら私自身今回のインターン受入で改めて思い知ったが、国立大学の理系修士にいる人でも日本語作文が壊滅的な人は実在するってこと。これはマジで、入社試験って「その場で作文書かせる」のみでいい気がしてきた。「好きな食べ物」とかのテーマをムリヤリ論文テンプレで書かせるとか。
— ドクター・べじぱみゅ (@dr_vegepamyu) 2022年10月1日
確かに、と感じた同意の気持ちとともに、じゃあ何か試しに僕も後で書いてみようと思いました。
ってことで以下。
私の好きな食べ物
好きな食べ物と訊かれると、寿司、うな丼、ステーキなど日常の食事よりは若干高価なものを思い浮かべる人は多いだろう。私もその一人である。確かにそれらは美味い。しかし、このような質問をする人の意図は何であろう?
好きな食べ物を訊くのはもちろん単なる雑談の1コマに過ぎないかもしれないが、もしその質問の意図が食事の好みを通じて相手の人柄を推し定めようとするものであったならば、通り一遍の答えでは質問者を満足させることは出来ないかもしれない。
したがって私はあえて、冒頭に並べたいわゆるご褒美感のあるものではなく、日常口にするメニューのなかで安価に食べるられるものから一つ挙げてみたい。
散々もったいぶってしまったが、私の回答は「納豆巻き」である。
ただ残念なことに、では納豆巻きがなぜ好きなのか?と自問してみたものの「好きだから好き」というトートロジーめいた感想しか出てこないのが正直なところである。じゃあ感情がだめなら理屈で語ろう、ということで以下では自分なりに納豆巻きの3つの魅力について私が考えたことを語ってみようと思う。
まず第一に、作り手のスキルに左右されにくいという長所がある。料理の上手な人の作る手作りの納豆巻きは確かにコンビニで気軽に買える(おそらく大部分の調理工程が機械であろう)納豆巻きと比べると若干美味しいかもしれないが、その差は他の料理ほどではない。このことに異論を唱える人は少ないのではないだろうか。
続いて第二に、ヘルシーであることもアピールポイントであろう。納豆すなわち大豆は畑の肉とも呼ばれ、現代人の食生活では理想的とされる低カロリー高たんぱくな食材である。酢飯に含まれる酢も意識していないと摂る機会の少ないヘルシー調味料だと一般にみなされていよう。そして、海苔はミネラル豊富なこれまたヘルシーな食材である。つまり納豆巻きは驚くべきことに、ヘルシーな食材だけを組み合わせて作られたメニューなのである。
最後の第三には、やはり非常に安価であることを強調しておきたい。納豆も、酢飯も、海苔も、どれも非常に安価な食材である。
以上の3つの魅力を総合的にふまえると、納豆巻きは日本が誇るべき最高のメニューの一つと言えるのではなかろうか。納豆が苦手な外国人にとってはハードルが高い料理かもしれないが、それは翻せば我ら日本人の味覚の豊かさを物語っているのかもしれない。